【XYコラム】メガガルーラは赤緑ケンタロスの再来か

初代の頃の公式大会ルールであるニンテンドウカップ97(第一回ポケモンリーグ)、ニンテンドウカップ98(第二回ポケモンリーグ)において、最強のポケモンは?と聞かれたらケンタロスが真っ先に第一候補として上がるのは非常に有名な話です。倒せば反動なしの破壊光線、(ポケスタで修正されましたが)3割凍結のふぶき、S110による急所率20%超など壊れ要素を上げていけばキリがないでしょう。

テレ東でやっていたマリオスタジアム64という番組でケンタロスが暴走していたのは当時小学一年だった筆者の記憶にも焼きついています。後に発売されたポケモンスタジアムは番組内でも闘牛場と化したのです。当然のごとく全国大会でもほぼ全員が使用するという状況でした。


時代は移り変わり金銀ではカビゴンが最強キャラとして君臨、GBAでもカビゴンは相変わらず強くてケンタロスもダブルだと滅茶苦茶強いとこの時代までは時代の頂点に立つノーマルポケモンが存在しました。そのケンタロスは第四世代突入と同時にほぼ絶滅、カビゴンさえもシングルでは4世代のインフレについていけず、頑張っていたダブルでさえ第5世代ではほぼ姿を消してしまいました。DP〜BW2にかけてのラッキー・ハピナスも確かに強いですが、所謂害悪系のポケモンであり、仕様パーティが限られるなど昔のカビ・ケンタとは明らかに系譜が異なると言えます。抵抗が少ない、弱点が付けないなど環境のインフレにノーマルポケモン全般が付いていくのが困難になったというのも確かです。


そして迎えたXY発売。久々に環境を支配する可能性のあるノーマルポケモンとして、メガガルーラが登場します。


親子愛による恩返しは、どことなく初代ケンタロスの破壊光線を連想させます。打撃系のみならず、特殊技も駆使してくるというのも初代ケンタロスの技の豊富さを連想させます。追加効果の発生率の高さや急所率の高さも親子愛による二段攻撃と近いものがあると言えます。この通りの受けにくさや簡単に倒れない耐久や高い素早さなどから来るタイマン性能などメガガルーラには初代ケンタロスを彷彿とさせる要素がたくさんあります。

さらに面白いことに、メガシンカはかつてのニンテンドウカップルールにおけるLv55ポケモンに近いという話もあります。パーティ中複数入れることは可能ながら、選出可能なのが1体のみという点や、メガシンカによる種族値の向上や、レベル差におけるダメージの変化などを考慮するとメガシンカと55エースが似ているのではないかという指摘です。この辺の詳細はまだよく把握していませんが、パーティの幅が広がるのは確かでしょう。

奇しくもケンタロスは赤緑や金銀においてLv55で使用されることが多かったポケモンです。もしかしたらメガガルーラはかつてのLv55ケンタロスの再来なのかもしれませんね。第6世代が終わる頃にも依然としてメガガルーラが環境を支配していたら、それは限りなくかつてのケンタロスの再来に近いと言えるでしょう。そして、親子愛の効果に修正が入るようなことがあれば本当にケンタロスの再来と言えます。かつてのケンタロスの暴走はポケスタ2での破壊光線の仕様変更を招いたのでした。