【XYポケ印象】ファイアロー

今回からは新ポケに対する個人的な印象を書いていきたいと思います。とは言えそもそもまだ環境が確立していない上に遺伝技などに関してすらよく分からない状況ですので全く参考にはならないと思います(

そしてこのシリーズ最大の目的は私自身が新ポケの特徴を把握することだったりします((




ファイアロー
タイプ ほのお・ひこう
特性  ほのおのからだ/はやてのつばさ(夢)
種族値 78-81-71-74-69-126 合計499

発売前から今作の序盤鳥枠として存在が知られていたポケモン。ただし、今までのノーマル・ひこうとは異なる炎タイプとの複合だったため話題となりました。また、史上初の六文字のポケモンとしても有名です。先に発表された進化前のヤヤコマの時点ではノーマル・ひこうでしたが、ニトロチャージを覚えるなどかなり早い時期から注目されていたかと思います。ブレイブバードフレアドライブを習得するなど序盤鳥としては非常に優遇されている存在であり、その点ではムクホークと重なて見えます。

さて、性能の方はというと素早さ126というのが非常に光ると思います。あのマニューラや今までの鳥ポケ最速であるオオスバメらの125すら上回るものであり、無補正の性格ですら最速110族と同速という速さ。その反面攻撃は平均的で耐久は平均的かもしくは若干低いという感じです。合計種族値で見ると499と序盤鳥ポケとしては明らかに高い数字となっています。

タイプはほのお・ひこうと数は少ないもののリザードンやファイヤー、ホウオウと言ったポケモンと同じです。ただし、特殊メインの2体と禁止伝説級の1体ですので差別化などは全く考える必要はないと言えます。このタイプはステルスロックで最大HPの半分も削れてしまうという難点があるものの、比較的多くの攻撃に耐性を持っており、取り分け(サブに気をつける必要はありますが)格闘耐性が優秀であるといえ、虫・草などには後述の夢特性はやてのつばさと相まってこれらのポケモンには強いと言えます。新タイプであるフェアリータイプにも耐性があります。

通常特性はほのおのからだ。発動すればラッキーと言うくらいですが、何だかんだでやけどは馬鹿にならないので悪くはないです。また、鳥ポケモンなので当然空を飛ぶを覚える上にほのおのからだ持ちということで孵化要因として極めて優秀と言えます。この点では前作のウルガモスと同じポジションであるといえます。そして注目の新特性であるはやてのつばさは飛行タイプの技を先手で出せるという壊れ性能。悪戯心の飛行タイプ版であるといえます。ブレイブバードやアクロバットといった攻撃技は無論のことはねやすめやおいかぜと言った補助技にも適応されます。ローブシンキノガッサを始めとする格闘タイプやちょうのまいを主軸とするウルガモスバシャーモ(とメガヤンマ、今作で加速が追加されたペンドラー、そして忘れられつつあるテッカニン)などの加速ポケと言ったBW時代にシングルバトルで猛威をふるったポケモンに対するメタ的な性能を持っていると言えます。先制技と化したブレイブバードの火力はカイリューの鉢巻しんそくを上回るものであり、試合の終盤などでは非常に心強いと言えます。また特性の関係から素早さにふらずに耐久に振ることも考えられます。ブレイブバードの反動などがあるとは言え、耐性も考えると種族値ほど脆くはならない可能性もあります。そして、無補正無振りですら最速ギャラドスと同等の素早さというのがS126の恐ろしいところ。Sに振らずとも苦手な相手が来てもある程度なら先制とんぼがえりで逃げれます。

習得技はブレイブバードやアクロバットといった強力な飛行攻撃技、おいかぜやはねやすめと言った飛行補助技を習得してはやてのつばさであればこれらを先制で出せます。ブレイブバードとアクロバットに関しては、鉢巻ならブレイブバード、ジュエルならアクロバットと使い分けするのが理想的ですが、現在のところノーマルジュエル以外のジュエル系アイテムが発見されていないので当分のあいだはブレイブバードの使用機会が増えるかと思います。そして当然の如く第二のメインであるフレアドライブやあると便利なとんぼがえりも完備しています。シングルにおける飛行技の一貫性や鋼に対するフレアドライブなど受けにくいように思える反面、元々の攻撃力が心もとないのが難点で、タイマンでの強さはそこまでではないかもしれないです。とは言えそれを差し引いても活躍できる場面は十二分にあると言えると思います。

以上のことからシングルバトルでの括約が主になるかと思います。恐らくXY初期環境においてはかなり流行するかと思いますが、どちらかといえば一部に対するメタ的要素が非常に強いポケモンなのでパーティの穴埋めなどで使うのが理想的かと思います。ただし、特性が特性なので終盤の全抜きなどカイリューのような使い方も十分考えられます。ダブルバトルにおいてはおいかぜ要因であったり、トリックルーム下で先手が取れるというメリットがあります。その反面岩四倍という耐性がシングル以上にきつく、耐久高めのポケモンが多いためシングル程は括約出来ないかもしれないです。


序盤鳥ポケながら活躍する可能性が大いにあるファイアロー。進化前・進化後ともにデザインもいいのも相まって人気を集めることになりそうです。孵化要因としても優秀など対戦・対戦外と様々な場面でお世話になるでしょう。




マッハ2の速度を誇るピジョットが素早さ種族値91であるのに対してたったの時速500kmしか出せないファイアローが126というのは一体・・・。片やはとむね、片や壊れ特性のはやてのつばさ・・・。