クレセリアを倒せ!

ここ数年の乱数調整の普及によって主にダブルバトルで爆発的に数を増やしたクレセリア。BW2で固定シンボルとして登場したため、非乱数派の人にとってもグッと身近な存在となったと言えるでしょう。

非常に高い耐久を生かしての電磁波や凍える風、トリックルームなどで場を整えるといった役割、あるいは威張るや手助けなどでの見方の決定力補助などの役割を持つことが多いです。その一方でこれらの印象が強いためにトリックや挑発などを被弾しやすいことを逆手に取った拘りメガネ型による奇襲や瞑想型、クレセリアが守ってメタグロスが爆発といった特殊な型が沢山存在するクレセリア

BW以降のダブルバトル環境の(ラティグロス系、猿ラティ系など以外の)スタンダードパーティに於いては殆どの確率で採用されているといっていいと思います。

一撃で倒れることが殆ど無い上に、集中攻撃を食らっても耐えることが多いため、仕事をする前に倒されることが殆ど無いです。クレセリアの処理にもたついているうちに電磁波やトリックルームなどで場を散々荒らされた挙句に、隣のメタグロスローブシンが威張るを受けてパワーアップしてどうしようもなくなるというのが典型的なパターンでしょう。特殊アタッカー相手に威張るを決められるのも非常に鬱陶しいです。

 威張る⇒(ラム持ち) やべぇよ・・・やべぇよ・・・。

クレセリア系統のパーティに対する主な処理は2つ存在して、ひとつはクレセリアを放置して隣にいるメタグロスローブシンを集中砲火するという方法。そしてもうひとつはクレセリアに仕事をさせないうちに処理する方法。ここでは後者の方法について考えたいと思います。




クレセリアに仕事をさせないためにはクレセリアを定義通りに”縛る”ことが出来る状況を作り出せばよいです。したがって、クレセリアに先手を取って尚且つ一撃で倒せる事が出来れば問題ないです。

とは言え、そこはクレセリア。ちょっとやそっとの事では倒れてくれません。例をひとつ挙げてみると分かりやすいでしょう。


クレセリアの配分は以下のものを想定します
性格:生意気
HP227 防御152 特防188
スイッチ系によくある耐久にかなり割いたクレセリアです。A176メタグロスのコメットパンチを超高乱数で3発耐える物理耐久を確保し、残りを特殊耐久にまわしてあります。

この配分のクレセリアに対して以下の攻撃を行います。

雨+手助け⇒ジュエル+ハイドロポンプ

キングドラ Lv.50
  → クレセリア Lv.50
ダメージ: 195〜231
割合: 85.9%〜101.7%
回数: 乱数1発 (12.5%)
急所ダメージ: 391〜462
割合: 172.2%〜203.5%
補正: [天候+]
技: ハイドロポンプ
威力: 270 [手助][ジュ]
タイプ: みず*/特殊
特攻: 161+
特防: 188+
最大HP: 227
天候: おおあめ
相性: ×1 [浮遊]

雨状態でニョロトノなどの手助けを受けた控えめキングドラの水ジュエルを持ったハイドロポンプでさえ超低乱数1発です。狂ったような耐久ですね・・・。弱点を突かない限り落ちることは無いと見て間違いないです。

エスパータイプクレセリアの弱点は虫・ゴースト・悪の3つです。虫タイプは威力の高いメガホーンの使い手が限られていて、悪・ゴーストに至っては物理・特殊問わず最高威力が80止まりという何とも心もとない数字。普通にタイプ一致で攻撃したところで倒しきれないでしょう。

では虫タイプの攻撃から。

ペンドラー Lv.50
  → クレセリア Lv.50
ダメージ: 228〜270
割合: 100.4%〜118.9%
回数: 確定1発
急所ダメージ: 458〜540
割合: 201.7%〜237.8%
補正: (ダメージ補正なし)
技: メガホーン
威力: 216 [手助][属強]
タイプ: むし*/物理
攻撃: 142
防御: 152
最大HP: 227
天候: (ふつう)
相性: ×2 [浮遊]

陽気ペンドラーメガホーン程度だと、手助け、あるいは拘っても耐えられてしまいます。手助け+プレートでようやく確定一発です。

ヘラクロス Lv.50
  → クレセリア Lv.50
ダメージ: 226〜268
割合: 99.5%〜118%
回数: 乱数1発 (93.8%)
急所ダメージ: 455〜538
割合: 200.4%〜237%
補正: [命玉]
技: メガホーン
威力: 120
タイプ: むし*/物理
攻撃: 194+
防御: 152
最大HP: 227
天候: (ふつう)
相性: ×2 [浮遊]

意地っ張りヘラの珠メガホーンでようやくこれ。素早さの種族値が同じ85同士なので、先手でメガホーンを入れることが出来るかが鍵。クレセグロスではドラゴン枠としてボーマンダが採用されることが多かったが、最近ではサザンドラを採用するケースが増えてきている事は追い風。

同じく高火力でメガホーンを使えるシュバルゴクレセリアを制限しか出来ないものの、クレセグロスそのものに強いがここでは割愛。

メガヤンマ Lv.50
  → クレセリア Lv.50
ダメージ: 222〜264
割合: 97.7%〜116.2%
回数: 乱数1発 (87.5%)
急所ダメージ: 446〜528
割合: 196.4%〜232.5%
補正: (ダメージ補正なし)
技: むしのさざめき
威力: 202 [手助][ジュ]
タイプ: むし*/特殊
特攻: 184+
特防: 188+
最大HP: 227
天候: (ふつう)
相性: ×2 [浮遊]

控えめメガヤンマのジュエル手助けさざめきでようやく高乱数1発。特攻がさらに高いウルガモスなら、多少努力値を削っても同条件でクレセリアを縛ることが可能。クレセリアのみならずメタグロスにも強いため、クレセグロス対策の有力候補とも言える。

主な虫技はこういった感じ。次は悪技。

バンギラス Lv.50
  → クレセリア Lv.50
ダメージ: 228〜270
割合: 100.4%〜118.9%
回数: 確定1発
急所ダメージ: 458〜540
割合: 201.7%〜237.8%
補正: (ダメージ補正なし)
技: かみくだく
威力: 180 [手助][ジュ]
タイプ: あく*/物理
攻撃: 170+
防御: 152
最大HP: 227
天候: すなあらし
相性: ×2 [浮遊]

特化鉢巻噛み砕くでも倒せず。意地っ張り無振りジュエル手助け噛み砕くでようやく確定一発。相方のメタグロスローブシンに蹂躙されないかが気になるところ。バンギラス側もどこまで素早さに振るかも難しい面がある。

サザンドラ Lv.50
  → クレセリア Lv.50
ダメージ: 210〜248
割合: 92.5%〜109.2%
回数: 乱数1発 (56.3%)
急所ダメージ: 422〜498
割合: 185.9%〜219.3%
補正: (ダメージ補正なし)
技: あくのはどう
威力: 180 [手助][ジュ]
タイプ: あく*/特殊
特攻: 194+
特防: 188+
最大HP: 227
天候: (ふつう)
相性: ×2 [浮遊]

特化サザンのジュエル手助けあくのはどう。ここまでやっても中乱数で縛れるとまでは行かない。悪技の威力の低さに泣けてくる。

主要悪技はこんな感じ。次はゴースト技。物理技は無いに等しく、特殊も最大威力80止まりという何とも寂しい性能。何かと”刺さる”技ではあるのだが。

シャンデラ Lv.50
  → クレセリア Lv.50
ダメージ: 234〜276
割合: 103%〜121.5%
回数: 確定1発
急所ダメージ: 468〜552
割合: 206.1%〜243.1%
補正: (ダメージ補正なし)
技: シャドーボール
威力: 180 [手助][ジュ]
タイプ: ゴースト*/特殊
特攻: 216+
特防: 188+
最大HP: 227
天候: (ふつう)
相性: ×2 [浮遊]

シャンデラの特攻ですら手助け+ジュエルでようやく。高威力で弱点を付かれにくい耐久エスパーの強さがよくわかる。また、シャンデラクレセリアの素早さ関係は分かりにくいため、必ずしも”縛れる”訳ではないが最近はスイッチ系の最遅クレセリアも増えているため、先手を取れる機会は多いだろう。


高火力で弱点をつけそうな奴をざっとあげてみたけど、結局「ジュエル」+「てだすけ」で何とか倒せるレベルというのが大半。「てだすけ」に対する警戒は薄くなる(覚える奴が結構多いので把握しきるのが大変)ことも多いので、油断しているところを「ジュエル」と合わせて一気に倒すのがよさそう。

どこまで徹底するかはパーティ次第とも言えますが、クレセリアを早めに処理できるようにはしたいですね。





最後に一言
クレセ多すぎだろ・・・。HBSが3UVでCもそこそこ有りながらもDが0の図太いクレセリアをゲットして妥協するか否か一日中悩んだあの頃が懐かしいわ・・・・。

当時の個体値カリキュレータのログ