【XYポケ印象】ギルガルド

どうも、こんばんは。相変わらずXYのポケモンを把握しきれていない記憶力が弱いcrazyです。素早さの種族値が10上がったのと、鋭い目に相手の回避率を無視するという効果が追加されてピジョットが強化されたようですが、それだけではどうしようもないのがとても虚しいところ。メガシンカどころかテラシンカやペタシンカが必要ですね!

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ギルガルド
タイプ はがね・ゴースト
特性  バトルスイッチ
種族値 60-50-150-50-150-60(シールド)
      60-150-50-150-50-60(ブレード) 合計520

ニダンギル】※ギルガルドの進化前
タイプ はがね・ゴースト
特性  ノーガード
種族値 59-110-150-45-49-35 合計448


さて、今回は新ポケの中でもゲッコウガと並ぶ特殊性を持つと思われるギルガルドの考察です。発売前から進化前のヒトツキが初のはがね・ゴーストの複合タイプを持つポケモンとして注目を浴びていました。このタイプは耐性に関して言えばメタグロスドータクンエスパー・はがねよりもさらに優れたものであり、今作の相性変更でゴーストとあく技がはがねに等倍になったことを差し引いても強力な属性であるといえます。さらに、このタイプはラッキーを完封できるのもメリットの一つ。

そしてこのポケモンの最大の特徴は新特性であるバトルスイッチ。通常はシールドフォルムですが、攻撃(変化技を除く)を繰り出す直前にブレードフォルムに変化します。言い換えれば、後攻時はシールドフォルムで相手の攻撃を受けてブレードフォルムで攻撃可能ということです。各所で言われていることですが、この際の実質種族値アルセウスに並ぶ720にも達します・・・といえば聞こえはいいですが、何もメリットばかりではないのは当然です。例えばそもそも相手の方が遅い場合には紙耐久であるブレードフォルムで攻撃を受けてしまいます。ブレードフォルムの火力をもってしても技がアイアンヘッドシャドーボール止まりなので一撃で倒すようなことは中々望めないです。とは言えこの点はこうこうのしっぽ等のアイテムで対応は可能です。他のアイテムを持たせる際にも最遅が候補になりえます。

そしてこのバトルスイッチと深く関わってくるのはこれまた新技であるキングシールド。シールド→ブレードへのスイッチが簡単な反面、ブレード→シールドへのスイッチは交代orキングシールドを使うかのどちらかになります。キングシールドの効果は相手の攻撃から身を守った上で直接攻撃してきた相手のAを二段階下げるというもの。肝心のじしんを使用してきた相手には効果がないのが残念ですが中々有効な場面もあるでしょう。ただし、まもるとは違って変化技は防げないようで、連続して使用する場合の成功率についてはまもるに準じるようです。特におにびやちょうはつといった技に気をつける必要があります。

また、ゴースト・はがねという属性は捨てがたいけど特性に癖があって使いにくいと思った場合には進化前であるニダンギルを使用するというのも手です。ニダンギルの特性はノーガードですが、何年ながら今のところ有効に使える技は判明していないので、相手の一撃技や鬼火などを考えると足かせになってしまいそうです。鋼にも拘らず特殊耐久が寂しいのが難点ですが、しんかのきせきで補強出来る上に防御は凄まじい値になります。Aの種族値も110と高めですが、技の威力を考えたらそこまで期待できない印象です。単純に数値に頼るというよりも属性を活かして戦うのがいいかと思います。

※技などに関しては現在のところwikiに書かれているものを前提とします

採用の余地があるものは恐らく以下のとおり

【物理技】
霊 シャドークロー、かげうち
鋼 アイアンヘッド、ジャイロボール
岩 もろはのずつきいわなだれ
闘 せいなるつるぎ

【特殊技】
霊 シャドーボール
鋼 ラスターカノン

【変化技】
キングシールド、つるぎのまい、みがわり、ボディパージ

キングシールドが事実上の必須技なので枠はひとつ埋まります。恐らく物理技が主体になるかと思われます。かげうちは素早さの低いギルガルドとは相性がいいですが、仕留めきれなかった場合は紙耐久のブレードフォルムで攻撃を受けるので要注意です。状況を考えずに安易にかげうちを連発するのは考えものです。つるぎのまいとの併用も有効でしょう。鋼技は採用するか微妙ですが、どちらかといえばアイアンヘッドが有用でしょうか。せいなるつるぎはラッキーや自身に打点を持てるあくタイプに有効です。特殊技は数が少ないですが、せっかくブレードフォルムのCが150もあるのでメタグロスハッサムエアームドに打点を持てるシャドーボールは持たせてもいいかと思います。

持ち物に関しては状態異常に弱いことからラムのみを持たせたり、後攻を取れるまんぷくのおこうなどが第一候補に上がるかと思います。ブレードフォルムのAやCの種族値が150と聞くと何やらものすごい値に思えますが、実際の火力は微妙なところに留まると思うのでそれを補うプレートや珠も可能性があります。ただし、拘り系アイテムは自身の特性と相性が悪いため有用性はかなり低いでしょう。


挙動が特殊すぎて評価に困るポケモンその2ですが、当分はHAベースで環境が整い次第細かい調整がなされるといった感じになりそうです。当分の間は注目の新ポケモンとしてかなりの割合で使用されることが予想されます。ただし、技の威力の乏しさや癖の強さなどを考慮すると隙が大きいポケモンのようにも思えます。徐々に数は減っていくものの、一定数は使われるかな?という印象です。ただし、研究が進むにつれて有用な使い方が発見されればたちまち環境を席巻する可能性も秘めた非常に面白いポケモンだと思います。